平成末期から現在にかけてのスマートフォン市場を語る上で欠かせない存在が「中国メーカー」です。中国製というと「品質が悪い」というイメージがある人もいるかもしれませんが、今の中国メーカーのスマートフォンは一流企業のスマートフォンにも引けを取らない性能を持っているだけでなく、価格もリーズナブルで世界中の大きな話題となっているのです。
このような路線を決定づけたのがファーウェイ社が2016年に投入した「HUAWEI P9」です。こちらはカラーとモノクロの2つのカメラを組み合わせるという「デュアルカメラ機構」を搭載しており、まるで一眼レフで撮影したような味のある写真を簡単に撮影することが出来ます。現在のスマートフォンの複眼化はこの機種のヒットによるものだと言われています。老舗カメラメーカーのライカと共同開発したということもブランドイメージを向上させました。
ファーウェイは2018年に日本の大手3キャリアにもスマートフォンを提供しています。最初のうちは「安かろう悪かろう」というイメージが先行していましたが、今では国内市場の中でも大きな存在感を示しているのです。このように技術力でイメージを払拭し、世界中に衝撃を与えている様子は昔の日本製品を彷彿させるという声もあります。